OEWG5:1日目

20221203_Day1(吉川)

おはようございます!現地時間4日早朝に更新しています。派遣メンバーのありさです。

今回は、3日(OEWG5一日目)の大まかなスケジュールと議論内容について書こうと思います。

OEWG5(5th Open-Ended Working Group)は、COP15の主要議題である、ポスト2020枠組の文章とDSI(遺伝資源のデジタル配列情報)の最終調整を行う作業部会です。12月3~5日に開催されます。

午前中はPlenaryという、今まで行ってきた会議の振り返りと、OEWG5のアジェンダ確認を行うセッションを傍聴しました。議論の進め方について議長に突っ込んでいる国もあり、初っ端から波乱の予感がしました。

お昼はモントリオールの町を少し歩きました。如何にも旧市街といった風景でとても美しいのですが、大麻(モントリオールでは合法)のにおいも時々漂ってきて、日本人の私にとっては少々アンバランスな感じがしました。

昼食は、会議場の近くにある中華街でフォーを食べました。派遣中は身体に良いものをと、プラントベース食品をなるべく選択するようにしているのですが、あらゆる飲食店に必ず置いてあり、ライフスタイルの多様さに驚いています。ブロッコリーと人参のたくさん乗ったフォー、とても美味しかったです。ちなみに夕食用に会議場で買ったプラントベースサンドウィッチも絶品でした。

午後はいよいよ本会議傍聴です。私は、ターゲット17,20,21,22を扱うCG4(コンタクトグループ4。それぞれのコンタクトグループに異なる議題が割り振られている。)を傍聴しました。バイオテクノロジーの安全性を主に扱うターゲット17では、予防的アプローチという文言を含めるか否かと言った細かい点から、カルタヘナ議定書との連関まで幅広く議論されていました。しかし、検討事項が残ってしまい、明日以降に持ち越される結果となりました。しかし、ターゲット20(情報・知識へのアクセス)、21(あらゆるステークホルダーの権利・参画の保障)、22(女性の権利保障)は無事決定しました。Youthという文言が一度ターゲット21から外されそうになったものの、最終的には残る結果となり、一安心でした。

印象的だったのは、締約国以外の主体の発言権が確保されていることです。オブザーバー席付近のマイクの前に立ち、議長に当てられてから発言することができます。発言の優先順位は締約国よりはどうしても下がってしまいますが、NGO、IPLCs(Indigenous peoples and local communities;先住民族・地域社会)が発言しているのを見て、あらゆるステークホルダーの参画の機会が保障されていると感じることができました。

私は対面で会議を傍聴しており、夜のCG6は22時過ぎまで行われていたため、ホテルに戻るのがかなり遅くなってしまいました。そこから議論内容の振り返りを行うため、かなりハードスケジュールとはなっていますが、今後の国際目標を議論している瞬間に立ち会えていると思うと、かなりわくわくします。

初日はこの辺で。体調に気を付けながら、二日目も頑張ります。

私たちは、第15回生物多様性条約締約国会議(CBDCOP15)でブース出展を行うため、クラウドファンディングに挑戦中です!ご支援ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

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