10月10日、団体内で政策提言に向けた勉強会の「政策提言ニュース共有会」を実施しました!
メンバーが最近関心を持った注目のニュースを共有し、知識を深めました✒
「グリーンスローモビリティ、カタツムリと塩の事件、OECMs、先住民と生物多様性」について紹介がありました。
グリーンスローモビリティ
グリーンスローモビリティとは、
電動で、時速20㎞未満で行動を走行する4人乗り以上の乗り物 のことです。
2050年までのカーボンニュートラル、二酸化炭素排出量の削減を目的に「環境・経済・社会の統合的向上」を具体化した取り組みとして国土交通省が行っている取り組みです。
メリットとしては、
①地域住民の足として
- バスが走れなかった地域も走行
- 高齢化が進む地域で活用
- お年寄りの福祉増進
- 既存のバスからの転換
- 将来的に自動運転可
②観光客向けのモビリティとして
- ガイドによる観光案内
- プチ定期観光バス
- パークアンドライド
- イベントでの活用
③ちょこっと輸送 駐車場から施設まで 施設から施設まで
④地域ブランディング 「地域の顔」として
- 利用者の恥ずかしさ
- 採算性が低い
- 寒暖への対応
- 大人数での乗車
- (長距離移動)
塩をまいてカタツムリを殲滅しようとした学生を逮捕@香港
概要としては、カタツムリに塩をまいて、 殲滅しようとした学生が逮捕された。カタツムリが生態系に危機を及ぼすので、駆除しなければと主張
しかし、塩をまくと、その土地の軟体動物は死んでしまいます。
メンバー内で以下の点について話し合いました!
- 塩をまくことの問題点
- 逮捕の理由は納得できるか? このような規制は妥当だと思うか
OECMs
OECMsとは
保護地域以外の地理的に画定された地域で、付随する生態系の機能と サービス、適切な場合、文化的・精神的・社会経済的・その他地域関連 の価値とともに、生物多様性の域内保全にとって肯定的な長期の成果を [COP14(2018年)決定14/8] 継続的に達成する方法で統治・管理されているもの。(環境省による仮訳)
具体的な場所としては、鎮守の森、大学の研究林、里山などがあげられそうです。
愛知目標で定められた目標11の手段としてOECMsは謳われたが、定義はその時点で定まっていませんでした。定義が定まったのは生物多様性条約の第14回締約国会議、2018年になってからでした。
今後の課題として、あくまで生物多様性保全が目的でない区域に携わるひとびとに、その場所の生態系を維持するためにどうアプローチをしていくのか?資金面などをどこから出すか?という意見が出ました。
先住民と生物多様性
「先住民が管理している保護区が、小さい面積でも、他の保護区よりも効果的に、魚類の生物多様性、生物量を回復させる機能をもっている」という記事でした。
実は!
- 先住民が住んでいる地域は生態系の劣化スピードが遅い
- 先住民の従来の資源利用がされなくなると、植生や生物多様性にはマイナスな場合が多い
ということが、最近科学的にも証明されはじめ、応用する方法が検討されるようになってきているそうです。
先住民は、生物多様性条約の目的の1つ
遺伝資源の利用から生ずる利益の公正で衡平な配分(ABS, Access and benefit sharing)にも深く関わっています。
生物多様性条約のIndigenous and Local Communities (ILCs)という枠組みで活動している人々のことを、Indigenous Peoples and Local Communities(IPLCs):先住民族や地域共同体といい、伝統的知識をどのように活用・保全していくかに主眼を置いて活動をしています。
日本では、先住民はいないと思われがちですが、アイヌ民族などがそうで、決して他人事ではありません。