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生物多様性×農業

こんにちは!

突然ですがあなたは農薬と聞いてどんなイメージを持ちますか?

あまり意識する機会もないので難しいかもしれませんね💦

今回は農薬について、農家さんに聞いた話も交えつつ紹介していこうと思います✨

農薬って?

農薬には大きく分けて生物農薬と化学農薬の2種類があります!

生物農薬は生物の食う食われるの関係を利用した農薬です。例えばある害虫が増えてしまったとき、その害虫の天敵となる生物を取り入れることで、被害を防ぐというものです。生物が農薬になるなんてちょっと不思議ですよね!😊

もう一つの化学農薬は化学物質が作用して、雑草や害虫、病気の蔓延を防いでくれる農薬です。恐らく皆さんが農薬と聞いてイメージするのはこの化学農薬だと思います。

安価で効果も出やすいとっても優秀な化学農薬ですが、中には人体や生き物たちに悪影響を及ぼすものも…😱

そこで今回はそんな化学農薬についてお話ししようと思います♪

農薬の現状

先ほど少しお話ししましたが、化学農薬の中には人体や生き物たちに悪影響を及ぼすものが存在します。有名なものとしては、フィプロニルやネオニコチノイド系農薬が知られています。

これらの農薬は神経を侵し、花粉を運んでくれるミツバチや、トンボなどの生物の減少を招いてしまっています。特にネオニコチノイド系農薬は水に溶けやすく、効果が長く続くため、陸の生き物だけでなく水の中の生き物にまで作用して生態系を破壊してしまうのです!😢

さらに散布しているときに農薬を浴びてしまったり、農薬の残った作物を摂取してしまったりすると、私たちヒトにも中毒症状や発達障害などの悪影響があることが知られています!

そんなフィプロニルやネオニコチノイド系農薬はヨーロッパなどの国では使用が禁止されています。が、日本ではそのような規制はされておらず、それどころか農薬の残留基準値を緩和し、世界とは逆方向に進んでしまっているんです!!

世界的に見ても、日本は下のグラフにもあるように、農薬の使用量はトップクラスで、世界から一大農薬市場として注目されています。日本ではホームセンターなどで普通にネオニコチノイド系農薬が売られていて、ヨーロッパから来た方たちはこれを見てよく驚かれるそうです…。

農地面積当たりの農薬使用量

また、地域によってはこのような農薬を消毒液感覚で撒いているところもあるんです。

このような地域では農薬は安全で、無農薬はむしろ危険だという誤った認識が浸透してしまっています。そうしたことが原因で、無農薬農家さんに対して批判をしたり、雑草が生えているからと言って勝手に除草剤を撒いたりということもあるそうです😢

無農薬農家さんの苦労はこれだけにとどまりません…!!

無農薬で作物を栽培するには多くの労力と工夫が必要です。また、農薬を使用していないためどうしても形が悪かったり、虫にやられてしまう作物が多くなり、出荷できる量は少なくなってしまいます。

それなのに、作物を出荷する多くのスーパーでは無農薬に対する理解がなく、農薬を使用したものと無農薬のものを一緒にして同じ値段で販売されてしまうのです!

そこで無農薬農家さんは副業をしたり、できるだけ自分で直売やネット販売をしたり、無農薬の食材を使用しているレストランに提供したり、中には理解のあるスーパーもあるので遠くてもわざわざそこへ出荷して生計をたてています。

作物をつくるのにも一苦労なのに販売するにもさらに一苦労…

私たちに安全でおいしい作物を届けてくださっている無農薬農家さんですが、その苦労ははかり知れません…

ですが、こんなに頑張っている無農薬農家さんを尻目に、無農薬や減農薬を偽って販売している方もいるのです!

無農薬といっても、栽培期間中は無農薬でも種子には農薬を使用していたり、減農薬でも農薬を撒く回数を減らしただけで、一回の濃度は濃くしたりと何も知らない消費者からしてみたら安全であるかのように見せて販売されていることもあるのだそうです…

さらに、もっとひどい例だと、農薬を大量に使用しているにもかかわらず無農薬と偽って販売したり、他の農家さんから買い取った作物を無農薬と言って販売している方もいるのだそうです😲

ここまでくるともはや詐欺ですが、このようなことが日本では実際に起きているのです😢

また、農業界では生態系の破壊がネオニコチノイド系農薬が原因であるという確固たる証拠がまだないため、使うなというのはおかしいと反発している方もいるそうなんです…

なぜ農薬を使うの?

でも、なぜ一般の農家さんは自身にも危険が及ぶにもかかわらず、農薬を使い続けるのでしょうか…??その理由として次のようなことがあげられます。

  • 気候
  • 高齢化や人手不足
  • 効率化
  • 見た目のきれいな作物をつくるため

まず日本の高温多湿な気候です!高温多湿だと病害虫が増えやすく、被害が出やすいのです。しかも、同じ作物を一つの場所で栽培するとその被害が広まりやすくなってしまいます。被害を最小限に防ぐためには農薬を使用せざるを得ないのです…

そして、農村は高齢化や人手不足が深刻化していて、体力仕事の農業をおじいちゃんおばあちゃんが続けるには除草剤などの農薬が不可欠になってしまっています(´・ω・`)

また、機械の導入も大変な農作業の負担を減らす手段ですが、これもまた農薬の使用に繋がってしまっているんです!

作業の負担を減らすため以外にも機械の導入は効率化することにも貢献しています!

農家さんはミカン農家さんやお米農家さんなどのように一つの作物を専門に栽培されている方が多いです。そのような農家さんはその作物専用の機械を利用しています。

例えばミカン農家さんだったら、ミカンを大きさごとに選別する機械を、お米農家さんだったら田植えや実ったお米を収穫し脱穀するための機械を持っています。

機械で田植えをするお米農家さん

このように栽培する作物を一つに絞ってしまえば、機械を導入して効率化できるんです!

ですが、作物を一つに絞ってしまうと、連作障害といって同じ栄養素が使われることによる一定の栄養素の不足や病害虫の大量発生・拡散が起こりやすくなってしまいます😱

そこでこのような障害を防ぐために農薬を使用しなければならないのです!

いろんな作物を育てて、全部の作物に機械を導入すればいいじゃん!って思うかもしれませんが、機械は何百、何千万もする物が多く、なかなかそううまくはいかないんです…

そして最後、見た目のきれいな作物をつくるためです。

まずあなたに質問です!!

あなたはスーパーなどで買い物をするとき何を基準にして作物を選んでいますか?

できるだけ安くて見た目のおいしそうな野菜や果物を選んでいませんか?

またはその日に食べたいと思った料理をつくるのに必要な食材を買っていませんか?

実はこのような行動が農薬の使用を助長してしまっているんです!

農家さんは消費者である私たちの需要に沿った作物を栽培しています。すなわち、私たち消費者が安くて見た目のおいしそうな野菜や果物を選べば、農家さんはそのような作物でないと売れなくなってしまうので、安くて見た目のきれいな作物を提供しようとします。ですがそのためには、機械化して、効率よく作物を栽培し、虫食いや病気が出ないように病害虫を駆除しなければなりません。そうなれば、いままでに話してきたように農薬を使用せざるを得なくなってしまいます。

また、必要な食材が”そこにあって当たり前”という意識も農家さんに負担をかけてしまっています。食材を安定供給するために、収量を増やそうとすると、やはり機械化や農薬に繋がってきてしまいます。これは家庭だけでなく、レストランなどの大量供給が必要となるお店では尚更言えることです。私たちがお店で食べている料理の裏には農家さんの苦労がたくさんつまっているんです!

さらに、この意識は環境問題にも繋がってしまっているんです!

その求めている食材が必ずしも旬の食材とは限りません。旬の食材ではないということは、農家さんはその作物に適した栽培時期以外にも安定的に食材を提供するために、ハウス栽培をすることになります。そのハウス栽培はその作物に適した環境をつくるために、冷暖房を使用し、どうしても膨大なエネルギーを必要としてしまいます。そのエネルギーを作り出したり、冷暖房を使用することで発生するガスが地球温暖化やオゾン層の破壊に繋がっています😢

私たちが普段当たり前のようにしている消費行動が実は環境に対しても負荷をかけてしまうことになるのです…!

私たちにできることってなんだろう?

少し話がそれちゃいましたが、農薬の話に戻ろうと思います(^^;

これまでのお話で農薬の現状や問題についてわかっていただけたかと思います。

じゃあ、私たちにできることって具体的に何でしょう?

今の現状は私たちがちょっとした意識・行動を変えることで改善することができます!

ここでは私たちにできることをいくつか紹介しようと思います✨

まず、地元産のものや無農薬農家さんの商品、エコラベルのついた商品、見切り品を買うなど自分の消費行動を変えることです!

多くの方が環境にやさしい商品を買うようになれば、農薬を使用して当たり前という今の風潮を変えることができます。

そして、見切り品は見た目が悪かったり、傷んでいたりして、敬遠されがちですが、見た目が悪いだけで品質には問題のないもの、傷んでいる部分を除けば十分利用できるものがほとんどです。見切り品を買うことで見た目が良くなくてもいいという意思表示をすることができるし、食品ロス問題にも貢献できます✨

MY行動宣言

これらのアクションは、生物多様性を守るために私たちが日ごろ行えるアクションをわかりやすくまとめた「MY行動宣言」の中でも取り上げられています!

MY行動宣言の紹介 TOP | 国連生物多様性の10年日本委員会
国連生物多様性の10年日本委員会は、国際生物多様性年国内委員会の意思決定機関として、 国際生物多様性年を契機に、国内の幅広い主体の参加を得ながら、「生物多様性」の認知度を高め、生物多様性の保全と持続可能な利用に資する活動を実施・促進します。

それから、もっと直接的にできることは、農家さんのお手伝いをすることです!

農薬は高齢化や人手不足から使用せざるを得ないということを先ほどもお話ししたように、自分がお手伝いをして、人手不足を少しでも解消することで問題解決に貢献することもできると思います!

それに、実際の体験を通して、普段の生活の中では知ることはできない農家さんの苦労や工夫、栽培方法はもちろん、文化やその土地の魅力など様々なことを学ぶことができます!

農家さんの苦労を知れば自然と消費行動も変わる変わってくるはずです。

消費者が農家さんの大変さを知らないということも問題に繋がっているので、そこで学んだことを周りの人に発信することもできることの一つだと思います。

「でも、農家さんのお手伝いなんてできるの?」って思うかもしれませんが、実はできちゃうんです!

WWOOFという農家さんのお手伝いをできるツールがあるんです!

とても貴重な体験ができるので、これを機に行ってみてはいかがでしょうか?✨

ここまでいくつか紹介してきましたが、なかなか実行に移せなくても、頭の片隅に今回のお話をおいておいてくれたら嬉しいです♪

それにできることはまだまだたくさんあると思います。

自分なりにどうしたらいいか考えてみてください。それがこの世界を変える第一歩です✨

おまけ

農薬取締法が2020年4月に改正されました!

農薬取締法とは農薬に関するルールが定められている法律のことです。お話に出てきた農薬の残留基準値もここで定められています。

ここでは具体的に何が変わったのか、一部を簡単にお話ししようと思います!

  1. 農薬使用者である農家さんとミツバチに関する農薬を使用するときに注意すべきことを農薬の容器に表示することが義務づけられ、農家さんはその表示に従って農薬を使用することになりました!
  2. 今までは水中の動植物のみの影響評価でしたが、改正後は身の回りの動植物となり、陸の生態系にも評価がされるようになりました!

当たり前のことのように思うかもしれませんが、今まではそれすら定められていなかったんです😲

少しずつですが生物多様性や安全性に配慮した政策が進められています!

これからもっとこのような理解が進むといいですね✨

農薬関連本紹介!

それから、農薬に興味を持ってくれた方に農薬関連本紹介したいと思います!!!

「沈黙の春」と「ハチはなぜ大量死したのか」です!

「沈黙の春」は世界で初めて農薬の危険性を訴えた本なのだそうですよ!

農薬以外の環境問題や生物多様性問題も学べると思うのでぜひ読んでみてください ♪

沈黙の春
ハチはなぜ大量死したのか

以上、『農業×生物多様性』でした!今日は最後までこの記事を読んでくださりありがとうございました!!

次回は里山の減少と社会的背景です!また次の記事でお会いしましょう!(^^)/~~~

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