「シマの環境問題を本気で考えたい大学生のためのスタディツアーin久米島」開催報告:Day2

2022年3月6日〜9日にかけて、生物多様性わかものネットワーク主催「シマの環境問題を本気で考えたい大学生のためのスタディツアーin久米島」が沖縄県久米島町で開催されました。スタディツアー2日目の様子について、詳しく紹介します!1日目の報告はこちら

赤土汲み上げ体験

久米島をはじめとした琉球列島で問題となっている赤土問題についての学習の一環として、実際に河川に蓄積した赤土を汲み出してみる体験をしました。

まずは、「そもそも赤土とは何か?」といった問いから赤土問題が顕在化した経緯、現状の問題などについてレクチャーを受けます。

そのあとはみんなで川に入り、川底の泥を汲み出してバケツリレーで崖の上まで運びます。水中に溜まった赤土は水分を多く含んで重くなっているためかなりの重労働でしたが、赤土を取り除くことで川がより深くなり、水生生物にとって棲みやすい環境になります。今回の泥上げの最中にも、クメジマオオサワガニなどの川の生き物に出会うことができました。

泥上げの後は、網を持って川の生き物をじっくり観察してみます。

亜熱帯の汽水域に生息するオオクチユゴイや日本最大の淡水棲甲殻類であるコンジンテナガエビなどを観察できました。

久米島一周ドライブ

昼食はみんなで沖縄そばを食べ、午後は島の様々な自然環境や生態系を視察するためにドライブへ。

島の自然環境と共生するべく地中の琉球石灰岩をうまく利用して作られた貯水池である「カンジンダム」、島の最高峰に位置しており久米島の全貌を一望できる「宇江城城跡」などを解説を受けながら視察しました。あいにくの天気の中でしたが、久米島の自然環境のさまざまな面を学ぶことができました。

ドライブの最後には、鍾乳洞「ヤジヤーガマ」に立ち寄りました。

鍾乳洞が多いことも、地盤が琉球石灰岩で構成される琉球列島に特有な自然環境の特徴であるといえます。鍾乳洞には、コウモリやオオゲジなどの洞窟の生き物が生息しています。また、かつて久米島に存在した習慣である風葬が行われていた跡も観察できます。

洞窟の中にはところどころ天井が落下して日光が差し込んでいる箇所があり、神秘的な光景を見ることができました。

アイデアシェアリング

夜には、初日から2日までに学んだ内容を確認するためにアイデアシェアリングの時間が取られました。

参加者は2つのグループに分かれ、「森林」や「土地利用」といったキーワードに沿って自身のアイデアを紙面上にアウトプットします。

以上、スタディツアー2日目の活動報告でした!

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